生地を手に入れた際、種類によっては、生地の裏表がわかりにくいことがあります。その際に判断方法を知らなければ、わからないままで困るケースもあるでしょう。
この記事では、基本的な判断方法から、生地ごとの裏表を見分ける方法を解説します。ハンドメイドや洋服の生地選びの際に、ぜひ参考にしてください。
生地の裏表を判断する基本的な方法
生地や柄によっては、生地の裏表が分かりにくいでしょう。多くのケースで、生地の耳に開いている針穴を見れば分かります。針は基本的に生地の裏側から刺すため、穴が膨らんでいる側の面が表で、平らになっている側の面が裏です。
ただし、生地の表側から針を刺すこともあり、耳を切っているケースもみられます。また、裏だからといって、強度が落ちることはありません。
柄がある生地の裏表を判断する方法
柄がある生地の裏表は、どのように判断すればよいのでしょうか。ここでは、2つの生地の裏表の判断方法を解説します。
デジタルプリント生地の裏表を判断する方法
デジタルプリント生地とは、写真やイラストデータ、スキャンデータなどデジタルデータを印刷したものを指します。
プリントは生地の表面へ、インクで印刷されています。そのため、データ通りに細かい柄やグラデーションを印刷することが可能です。絵柄の色味が濃い側が表、薄い側が裏となります。
捺染プリント生地の裏表を判断する方法
捺染プリント生地とは、一色ずつ色を入れて染めた生地のことを指します。両面ともに絵柄が色濃く出ており、裏表が分かりにくいものがほとんどです。
そのため、耳にある針穴を見て判断する、もしくは、プリントのなかに文字が含まれている場合は、文字が読める側を表と判断します。耳や文字がない場合は、絵柄の色味がより濃い側を表としましょう。
平織りの生地の裏表を判断する方法
平織りとは、経糸と緯糸を交互に浮き沈みさせて配置する、もっとも基本的な織り方です。摩擦に強く、左右対称で多くの生地に使用されている織り方です。以下で、3つの平織り生地の裏表を判断する方法を解説します。
無地の平織り生地の裏表を判断する方法
無地の平織り生地はデザインが生地に一切なく、裏表の見極めが難しいとされています。素材がリネンまたはウールの生地であれば、一般的に光沢の強い側を表とします。
ただし、絶対的な決まりはないうえ、表と裏で明確な違いはありません。そのため、好みで判断してもよいでしょう。
先染め柄生地の裏表を判断する方法
先染め柄生地はその名のとおり、先に染められた糸から織られている生地です。これも裏表が分かりにくいとされています。
チェック柄、またはストライプ柄であれば、両面ともにまったく同じ見え方です。柄を見て法則性に違いがあると分かる場合は、法則性のある側を表とします。違いがない場合は、どちら側を表としてもよいでしょう。
ダブルガーゼ生地の裏表を判断する方法
ダブルガーゼ生地とは、平織りであるガーゼ生地を2枚重ねた生地のことを指します。ガーゼは木綿から作られています。
見た目では裏表が分かりにくいですが、より目が揃っている側を表と判断しましょう。両面ともに柄が描かれたリバーシブル生地であれば、どちら側を表にしても問題ありません。
綾織りの生地の裏表を判断する方法
綾織りとは、経糸と緯糸3本以上で構成されており、糸が交差する部分が斜めの線として表れるものです。斜めの畝(うね)を綾目と呼びます。以下では、2つの生地の裏表を判断する方法を解説します。
コットンツイル生地の裏表を判断する方法
コットンツイル生地は光沢が強く、線が斜めに強く出ている側を表とします。また、コットンツイル生地のなかには斜めの線が右方向に上がっているものと、左方向に上がっているものがあります。
多くのケースで、斜めの線が左方向に上がっている側が表、右方向に上がっている側が裏です。
デニム生地の生地の裏表を判断する方法
デニム生地の場合も、斜めの線が左方向に上がっている側を表、右方向に上がっている側を裏とします。また、より色が濃い側が表、薄い(白っぽい)側が裏となります。
これは、裏面からは白い横糸が多く見えるためです。ただし、ダンガリー生地の場合は、白糸を縦糸に使うため、色の薄い側が表となります。
起毛生地の裏表を判断する方法
起毛生地は、どのように判断すればよいのでしょうか。ここでは、5種類の起毛生地の裏表の判断方法を解説します。
ネル生地の裏表を判断する方法
ネル生地とは、生地の布面にコットンを用いて起毛加工が施されている平織物もしくは綾織物のことを指します。軽量で、ハンドメイドに適しています。綾織りであれば、斜めの線が左方向に上がっている側が表となるため、見分けるのは比較的容易です。
しかし、平織りの場合は見分けが難しく、起毛が片面であれば起毛側が表、両面とも起毛であればどちら側を表としてもよいとされています。
フランネル生地の裏表を判断する方法
フランネル生地とは毛糸を経糸・緯糸に使用し、生地の布面にウールによる起毛加工を施した平織物もしくは綾織物のことです。ふんわりとした心地よい肌触りで、断熱効果を発揮することから、防寒アイテムとして寒い季節に適しています。ネル生地と同様に、起毛している側を表とします。
コーデュロイ生地の裏表を判断する方法
コーデュロイ生地とは、生地の下地から表面にパイル糸を織り出す生地のことです。コットンを横ビロード織りし、パイルを切って羽毛を立たせた畝(うね)が縦方向に延びています。摩擦には弱いですが、この畝により保湿性・吸水性に優れています。畝がある側が表で、畝がない側が裏です。
フリース生地の裏表を判断する方法
フリース生地とはポリエステルの糸によって編まれ、生地の表面に起毛加工を施したものを指します。機能性が高いため、はじめはアウトドア用品として人気が高かった生地です。柔らかく、軽く、そして速乾性に優れているため、自宅で洗うことも可能です。より多く起毛している側、または、布の端が内側に向けて丸くなっている側が表となります。
メルトン生地の裏表を判断する方法
メルトン生地とは、ウールやコットンの糸を織り、それを圧縮加工して布面の毛羽を切り、ブラシをかけた生地です。フェルトのように柔らかく、保湿性や撥水性にも優れています。基本的には起毛している量が多い側を表とします。差がない場合は、どちら側を表としてもよいでしょう。
ジャガード生地の裏表を判断する方法
ジャガード生地(ジャガード織り)とは、凸凹の柄を浮き出させるように織った生地のことです。平織りや綾織りなどを組み合わせ、生地を織り込む際にデザインを描くため、重厚感や高級感があります。
カーテンやスカートなどに使われていることが多く、色落ちや擦れなどの心配がない生地です。ふくれジャガード生地の場合は、膨れているように見える側が表とします。
ニット生地の裏表を判断する方法
ニット生地には、裏と表で編み方が異なるものと、まったく同じものがあります。片面のみに柄や模様が描かれたものは、そちら側が表です。
柄や模様がまったくない無地の場合は、左右に引っ張ると上か下かの端が丸まるほうが表、反り返ったほうが裏となります。まったく同じものは、どちら側を表としてもよいでしょう。
まとめ
生地の裏表を判断する基本的な方法は、生地の耳を見て判断する方法です。カットされており耳がない場合は、柄やプリントを見て判断したり、片面のみに起毛が施されていれば起毛側を表と判断したりします。
ただし、両面とも起毛である場合や、メルトン生地などはどちら側を表としてもよいでしょう。
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